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ゲンロン叢書の『新記号論 脳とメディアが出会うとき』を読んだ感想

 東浩紀さんはゲンロンカフェというのを運営していらっしゃいますが、その対談をまとめたものらしいです。対談の相手は石田英敬さんという人で記号論とかメディア論の人らしいです。ちくま学芸文庫などで本も出してるみたいです。



 フロイトフッサールスピノザなどを語りつつという感じの本ですが、なんか肝心の中身に入る前に終わった感じがしました。これで終わりかいって思っちゃった。ゲンロンカフェに来ているお客さんって「自分では専門書読めないけど、現代思想に憧れがあって社会に何か物申したい」みたいな人たちだと思うんで、そういう人たち向けの講義としてはこんな感じがいいってことなのかな。そういう人たちはいろいろ横文字の人名や用語聞くと「なんかすげえ!」ってワクワクする体質の人なんじゃないかな。そういう人たちに対してはかなり満足度の高い講義だったのではないかと思います。読書案内として読むならまあありかなと。



 石田さんの記号論については石田さんの記号論に興味がある人だけが勉強してみればいいのかなという印象を受けました。